雷害リスク低減コンソーシアムとは


本格的な高度情報社会が実現されつつある今日において、情報技術を取り巻く多様なリスクへの取り組みは全社会的な課題であると言っても過言ではありません。そうしたなか、雷害等によってもたらされるリスクは「情報システム基盤リスク」と位置づけることができます。
安心、安全、安定した高度情報社会を構築するためには、雷害リスクを低減させるための社会経済的プレ・リスクマネジメントの確立やそれらの啓発・普及が早急に必要です。またそのためには多様なステークホルダーが協働しながら我が国全体で総合的に考えることが必要です。
そこで、雷害リスクの現状分析を行い、リスク軽減のための課題を検討し、企業・市民・自治体・国など社会全体への啓蒙普及活動を実践するために、2003年1月30日に雷害リスク低減コンソーシアムは発足しました。
企業間の垣根を超えた活動を通じて、公的規格の策定に実を結びました。また、東日本大震災の際には被災施設や仮設設備における雷害対策の緊急提言を行うなど、社会的な要請にも応えてきました。
6期18年にわたり多くの成果を挙げた雷害リスク低減コンソーシアムは、2021年3月をもって閉会いたしました。
5G高速通信の普及や自動運転技術など、情報システム基盤がより身近になることで、より安心、安全、安定した高度情報社会を構築するために雷害対策が一層求められます。そこで、そのための一助として、コンソーシアムの活動の記録を広く公開いたします。